【特徴】
1.スリックパワーは、強度発現します。モルタル系以外の先行剤としては初により廃棄物及び労力削減。
2.原材料は生コン・セメント・モルタル系に使用されているもの100%で構成。生コンの品質に影響を及ぼさない安心・安全な先行剤。
3.シリカフューム・フライアッシュ等工場製品製造による、産業副産物を有効利用。(SDGsの取り組みで社会・環境保全に貢献)
4.先行剤には粘性及び流動性、水分が必要。粘性1700(±200)流動性はスランプフロー80×80㎝以上、水分は水比368%。先行剤として重要な3要素を確保。
5. 先行水不要、水比368%で十分な水分を確保。先行水は使用後に汚水処理が必要。汚水処理費・労力を削減し、環境・SDGsに貢献。
6. 作成後すぐに使用可能。作成後即使用可能により作業工程の短縮 従来モルタル比 80.0%削減
7. 全てのポンプ打設対応(ブーム・配管・超高強度コンクリート・高流動コンクリート)
8. スリックパワーとミニの併用により、圧送距離に応じた使用量の調整が可能。
9. 8tポンプ車ブーム打設コスト
4,200円/1袋 従来モルタル比
(ホッパー投入)・・・・ 8,400円/2袋 59.2%削減
(曲がり管及びT字管 ) ・・・・4,200円/1袋 79.6%削減 →(こちら)
10. CO₂ 従来モルタル工法に対し99.99%削減
→(こちら)
産業廃棄物処分費及び労力強度発現により廃棄も容易になった。
産業廃棄物 最大88.3% 労力77.8%削減
→(こちら)
11. 専用ペール缶・二層コーティングビニール梱包4袋入り。保管・持ち運びが容易で使用期間も長く、1ペール(4袋)で最高4打設分(8tブーム打設・曲管及びT字管投入に限る)ホッパー投入2打設分で送料コストにも配慮。
運搬コスト従来モルタル比 91.25%~95.62% 削減→(こちら)
【価格・荷姿・主成分】
【使用袋数目安】
①ブーム打設
ホッパー投入 |
曲がり管、T字管投入 |
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4t以下
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ピストン式ブーム |
ピストン式ブーム |
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スリック
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28m迄スリック
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4t~8t
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10t
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左記以外の地上高36m
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36m迄スリック
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37m以上スリック
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※2023.4.1の目安であり、変更になる可能性があります。ブーム形状及び圧送速度で異なります。
ホッパー投入時の注意事項(注1)
吸吸わせ方手順に則り確実にスリックパワーを先行して吸い込んで頂く事が重要になります。
吸わせ方手順に慣れるまでは、0.5~1 袋程度多めの使用をお勧めします。
配管打設の注意事項(注2)
配管内の汚れ具合により、管内付着のむらが考えられますので0.5~1 袋程度多めに使用をお勧めします。
※カタログ、ホッパー投入と吸わせ方手順をご参照ください。
配管打設
ブームの使用・未使用の確認 □ 未使用 □ 使用使用の時 ( )袋① ※①上記ブーム打設の表を参照のこと
配管距離
ブーム先のドッキングホース( )m+テーパー管(鉄管)( )m+鉄管( )m+ドッキングホース( )m+先端ホース( )m=
総延長距離( )m ※注3
※(ブーム先端のドッキングホースも含めて計算して下さい。)
スリックパワー:1袋当り 土木配合…25m~35m(スランプ12cm以下)
建築配合…33m~45m(スランプ15cm以上)
スリックパワーミニ:1袋当り 土木配合…12m~15m
建築配合…16m~22m
水平配管※距離換算(鉄管)【使用数量=総延長距離(注3÷1袋当たりの圧送距離(上記赤字参照)で袋数を算出】
→使用袋数( )袋②
※①+②=総使用袋数( )袋+(注1)+(注2)を考慮して
総使用袋数( )袋※
※(注3)ゴム製配管(ドッキング)通常3mは、負荷が鉄管の3倍かかります。よって、配管距離計算時、ドッキング1本使用につき、3×3=9mの鉄製配管m数で計算して下さい。先端ゴムホースも同様で8m×3倍=24mの鉄製配管㎥数で計算して下さい。
ベント管1060R=1.6m 500R=0.8m 350R=0.6m
【使用方法(スリックパワー作成)】
使用前確認…水は厳禁。ポンプ車・配管・ホースに水が残っていないか確認する。
※先行水使用は可能ではあるが、スリックパワーは、少量での使用の為、先行水を加えると薄まり、性能を落としてしまう。先行水使用に際しては割合が重要です。先行水がなくても圧送に支障はない。
※希釈水量
スリックパワー:18.4ℓ
スリックパワーミニ:9.2ℓ
スリックパワー作成方法 | |||
1. | 2. | 3. | |
各希釈水量をペール缶メモリまで入れる。 | スリックパワーを希釈水に投入する。 | 溶液作成は、ハンドミキサーで攪拌するのが最も良い。又は、 けれん棒・角スコップ等で手練りし溶かす。※ダマがなくなれば作成完了。 |
使用可能確認方法
①専用ペール缶を斜めにし、内壁面に付着したスリックパワーが流れ落ちないか確認。
②専用ペール缶にて作成完了のスリックパワーをすくい戻す際、山の様な状況から沈んでいけば使用可能。
【注】手練も可能ですが、ダマに十分注意する。底にダマが残っていないか確認し、残っているダマは潰すように溶かす。
使用可能の目安と時間
作成後即可能 → 春秋冬 1.5時間 位まで使用可能
作成後即可能 → 夏 1時間 位まで使用可能
【スリックパワーホッパー投入と吸わせ方手順】
〈ホッパー投入手順〉
初 期圧送には、先行剤であるスリックパワーが、生コンより先行する必要があります。(生コンが先に送られてしまう場合は先行剤なしで圧送したことと同じになり、閉 塞の原因になります)ホッパー投入したスリックパワーを生コンより先に送る為には、(1)スリックパワーを先に送る (2)ホッパーに残った少量スリックパワーを全て先に送ることが重要になります。
<スリックパワー吸わせ方手順> | ||||
①. | ②. | ③. | ||
④. | ⑤. |
①ホッパー内にスリックパワーを投入し、正転開始。
②吸わなくなったら正転停止。ピストン式の構造上スリックパワーがホッパー内Sパイプ両方に少量残る。(割合Sパイプ側10%以下)※ホッパー内に残ったスリックパワーをコンクリートシリンダーに吸わせている途中にS管が切り替わればスリックパワーを生コンより先行できなくなる為、ピストンパッキンは吸込み口コンクリートシリンダー手前で停止するのがベスト。※数回正転動作を行いスリックパワーをコンクリートシリンダー内に送らなければいけない為
③Sパイプ側よりゆっくり生コンを投入し、スリックパワーを吸い込みコンクリートシリンダー側に誘導する。
続いてシリンダー側ホッパー外側から生コンを投入、生コンを押し込むようにスリックパワーをコンクリートシリンダー吸い込み口に誘導する。
④スリックパワーが吸い込み口を覆いかぶさるあたりで生コン投入を停止し、正転開始。スリックパワーを吸わせる。
吸い込まなくなったら正転停止、スリックパワーは粘性が高いので一度ではスリックパワーをシリンダーに誘導するのは難しい。再度生コンをゆっくり投入しスリックパワーを誘導。誘導動作を数回繰り返さなければいけないので小刻みな正転動作が必要
⑤吸えそうになったら正転開始、生コンがコンクリートシリンダー内に入る直前にS管を切り替えるのがベスト。※生コンでスリックパワーをコンクリートシリンダー内に誘導する際、生コンがコンクリートシリンダー先端部分に少量入っても圧送に支障はない。
S管の切り替わりによってコンクリートシリンダー内に吸い込まれずホッパー内に残ってしまった場合は、生コン投入を停止し、次回吸い込まれる逆コンクリートシリンダー吸い込み口側に30秒程でスリックパワーが 集まるので、再度吸わせ方手順を行う。
〈T字管及び曲がり管投入手順〉
【スリックパワーによる初期通し作業(圧送速度)】
最適速度 (使用量目安袋数及び最適廃棄量を考慮した速度である)
・極東・日工・石川島(三菱・新潟鐵工)その他外国製:S管切替6~7秒 エンジン回転数800回転
・プツマイスター:S管切替7~8秒 (エンジン回転数連動)
※最適速度を明記しておりますがあくまでも上記内容の最適速度であり、広範囲にわたる圧送速度に対応している商剤になっております。
注意:高速圧送は生コンが突き抜けるので不可。
低速過ぎると先端コンクリートにスリックパワー混ざり過ぎ廃棄量が多くなります。
【スリックパワー単体廃棄量】
ブーム打設
<スリックパワー 約12リットル> | ||
<処分方法>
スリックパワーは生コンに含まれている成分100%で作られている為、コンガラとして廃棄処分をお願い致します。スリックパワー単体も廃棄生コンと混ぜると硬化が早くなります。
【スリックパワーが混入した先端コンクリートの必要廃棄量・処分量】
<ブーム打設(一例)8t(26m)ピストン式 ホッパー投入2袋使用の場合>
★スリックパワーが混ざった先端コンクリート50ℓ廃棄
7日後経過写真
廃棄量 0~50ℓ
廃棄量 50~100ℓ
廃棄量 100~150ℓ
<配管打設 8t(26m)ピストン式+ドッキング(3m)鉄管9本(27m)+先端ホース ホッパー投入3袋使用の場合>
★スリックパワーが混ざった先端コンクリート100ℓ廃棄
7日後経過写真
廃棄量 0~50ℓ
廃棄量 50~100ℓ
廃棄量 100~150ℓ
<処分方法>
先端のスリックパワーが混ざった生コンは、コンガラとして廃棄処分をお願い致します。スリックパワーは、生コンに含まれている成分100%で作られている為。