
一般的にはコンクリートの圧送に先立って先行水および先送りモルタルを圧送する。
先行材は使用後、廃棄するものとは言え、初期通し圧送が成功すれば何でもいいものではない、
先行材には、打設されるコンクリートを傷めない・廃棄量削減・コスト削減・扱いやすさ等が求められる。
現在、従来モルタルが選定されているが、質量・廃棄量及び処分・コスト・運搬等の問題があり、このような緒問題をクリアーした、
コンクリートポンプ先行材専用モルタル新スリックパワーモルタルを御提案します。
【特 徴】
★従来モルタルの代替商材の先行材において強度発現するのはスリックパワーモルタルだけ
★生コンと同じ材料・成分で強度発現する先行材はスリックパワーモルタルだけ
★従来モルタル(生コン工場生産0.5㎥~1.0㎥・その他)中で先行水なしで広範囲の圧送速度に対応し通し圧送筒先から作成されたままの状態で出てくるのはスリックパワーモルタルだけ
強度 | 40㎟ |
打設コンクリート品質 | 生コンと同じ材料・成分で強度発現し、使用量少量かつ、先行水を使用しない為、 打設コンクリートを極力傷めない |
先行水 施工性 | 先行水不要の使用量少量で従来モルタル(生コン工場生産0.5㎥~1.0㎥)と同じ圧送速度で使用できるのはスリックパワーモルタルだけ |
廃棄量 | 先行水を含まない作成されたままの40㎟のスリックパワーモルタル15ℓ±5ℓだけ |
コスト | 先行モルタル運搬のコンクリートミキサー不要、打設状況に応じた使用量決定により コスト削減 最大85.7% |
CO2 | 最大97.1% 削減 |
【品質・性能】
単体物性
試験・検査項目 | 単位 | 試験方法 | 頻出基準 | 試験結果 | |
---|---|---|---|---|---|
フロー | N/㎟ | JIS A 1150 | 330±40 | 335 | |
凝固時間 | 始発 | 時間 | JIS R 5210 | 1:00 以降 | 6:00 |
終結 | 時間 | 10:00 以内 | 8:30 | ||
圧縮強度 | 材齢 1日 | N/㎟ | JIS R 5210 | 平均 8.0 | 8.4 |
材齢 7日 | N/㎟ | 平均 2.8 | 28.6 | ||
材齢 28日 | N/㎟ | 平均 40 | 42.7 | ||
曲げ強度 | 材齢 1日 | N/㎟ | JIS R 5210 | 平均 2.5 | 2.8 |
材齢 7日 | N/㎟ | 平均 6.0 | 6.5 | ||
材齢 28日 | N/㎟ | 平均 7.5 | 7.9 | ||
塩化物含有量 | kg/㎥ | JIS A 1144 | 0.30kg/㎥以下 | 0.0021 |
生コンにスリックパワーモルタルが混入時の耐久性
圧縮強度、静弾性係数、動弾性係数、促進中性化、凍結融解試験
性能 1袋当りの能力 20m
2024.9現在 水平配管換算距離(鉄管)
【荷 姿】
スリックパワーモルタル | 練り混ぜ専用ペール缶 |
||
◆ サイズ 縦 57cm 横 38cm 奥行5.5cm 重量 20kg | ◆ 荷 姿![]() | ◆ 仕様 蓋、目盛り付き 練り混ぜ専用ペール缶 27ℓペール缶 | ◆ 荷 姿![]() |
【スリックパワーモルタル使用施工手順】
使用量目安
ブーム打設
ポッパー投入 |
4t以下スクイーズブーム |
スリックパワーモルタル |
1袋~
2袋 |
8tピストン式ブーム |
スリックパワーモルタル |
1袋~
4袋 |
|
曲がり管T字管投入 |
8tピストン式ブーム |
スリックパワーモルタル |
2袋~
3袋 |
ホッパー投入の注意事項(注1) |
ホッパー投入し、正転にて先送りしてもピストン式の構造上、スリックパワーモルタルが少量残ります。残スリックパワーモルタルを吸わせ方手順で先行させることにより、使用袋数が減少します。 吸わせ方に慣れるまでは1袋多めの使用をお勧めします。 ※「ホッパー吸わせ方手順」参照→(こちら) |
T字管・曲がり管投入の注意事項 (注2) |
※「T字管曲がり管吸わせ方手順」参照 →(こちら) |
配管打設の注意事項(注3) |
配管打設においては、配管内の汚れがあると判断された場合は1袋多めの使用をお勧めします。 |
配管打設
ブームの使用・未使用 □ 未使用 □ 使用 使用の時 袋 ①※上記ブーム打設の表を参照のこと
配管距離算出
ブーム先のドッキングホース__m+テーパー管(鉄管)__m+鉄管__m+ドッキングホース__m
+先端ホース__m =総延長距離___ m
(注4)(※ブーム先端のドッキングホースも含めて計算してください)
ゴム製配管(ドッキング)通常3mは、負荷が鉄製配管の3倍かかります。
よって配管距離。計算時、ドッキング1本使用につき、3m×3倍=9mの鉄製配管m数で計算してください。
先端ゴムホースも同様で8m×3倍=24mの鉄製配管m数で計算してください。
※ベント管1060R=1.6m 500R=0.8m 350R=0.6m
使用袋数 袋 ② ※水平配管換算距離(鉄管) ポンプ車装備・コンクリート配合・打設内容によって変わります。
【使用数量=総延長距離÷1袋当りの圧送距離(上記赤字参照)で袋数を算出】
①+②=使用袋数 袋 ✚上記(注1)+(注3)を考慮して 総使用袋数 袋 ※2025年4月の目安
スリックパワーモルタル(20kg入り):1袋当たり能力… 20m 水平配管換算距離(鉄管)
※2025.4 現在の目安であり、変更になる可能性があります、また、コンクリート配合、打設内容、配管内状態により異なります。
【スリックパワーモルタル作成】
使用前確認 水は厳禁!!ポンプ車・配管・ホースに水が残っていないか確認する
スリックパワーモルタル:20kg 希釈水:8.5ℓ
※作成完了5分以内にフローが低減した場合再度練り混ぜを行う。(練り混ぜ映像は、こちら)
【スリックパワーモルタル投入】
投入前に再度攪拌し御使用下さい。
ホッパー投入
|
|
ホッパーにスリックパワーモルタルを投入 |
正転にて先送りしスリックパワーモルタルを先行させる |
ホッパー投入し、正転にて先送りしてもピストン式の構造上スリックパワーモルタルが少量残ります。残スリックパワーモルタルを吸わせ方、手順で先行させることにより、使用袋数が減少します。
※スリックパワーモルタル使用施工手順「ホッパー吸わせ方手順」参照→(こちら)
T字管・曲がり管投入
![]() |
![]() |
T字管投入 |
曲がり管投入 |
※スリックパワーモルタル使用施工手順「T字管曲がり管吸わせ方手順」参照 →(こちら)
投入完了 |
生コン投入圧送開始今までと同じ圧送速度で使用できるのは、スリックパワーモルタルだけ |