コンクリートポンプ専用 先行モルタル剤 スリック・パワーモルタル

09.05

  ◆2017年6月8日   販売開始

  ◆2019年2月18日 NETIS登録 KK-180050-A 

  ◆2020年3月 新技術・新工法登録 静岡県1698 兵庫県190001

  ◆2020年4月 茨城県C-20012

  ◆2021年3月17日 NETIS登録 KK-180050-VE


<国土交通省NETIS登録>

  • 新技術名称:コンクリートポンプ専用、先行モルタル剤「スリック・パワーモルタル」
  • 登録番号:KK-180050-VE

<新技術・新工法登録>

静岡県

  • 新技術名称:コンクリートポンプ専⽤、先⾏モルタル剤「スリック・パワーモルタル」
  • 登録番号:1698

兵庫県

  • 新技術名称:コンクリートポンプ専⽤、先⾏モルタル剤「スリック・パワーモルタル」
  • 登録番号:190001

茨城県

  • 新技術名称:コンクリートポンプ専⽤、先⾏モルタル剤「スリック・パワー モルタル」
  • 登録番号:C-20012

【特徴】

  1. コンクリートポンプ専用に特化した先行モルタル剤。流動性も強度も確保し、使い勝手がとても良い。   ※従来モルタル、ドライモルタルはコンクリートポンプ専用ではない。 多用途のため、標準配合での流動性は先行モルタルに適さない。流動性を上げると強度は低下する。
  2. 縦53cm×横36cm× 奥行 8.0cm 重さ 20kg で現場作成・使用、使用容量、持ち運び、保管にも便利なコンパクトサイズ
  3. 従来モルタルに比べ、スリック・パワーモルタルは非常に練り混ぜ易く作成が簡単
  4. 1)先行水不要の場合:筒先より強度40N/mm³のスリックパワーモルタルが そのまま約10ℓ~15ℓ程吐出され先行材使用による先端コンクリートへの影響が低減する。但し超スロー圧送が必要。
    2) 先行水使用の場合:従来先行モルタルの圧送速度で使用が可 (詳しい内容は後頁)                                                                                                                                                       
  5. 廃棄量 93%削減(ブーム打設3袋使用時)
  6. CO2 94.2%削減(ブーム打設3袋使用時)
  7. コスト 77.7%削減(ブーム打設3袋使用時)

【物性比較試験】

高粘性・高流動・高強度・材料分離低減に設計

物性比較試験 スリック・パワーモルタルとM1・M2(1:2)、M3(1:3)モルタル

フロー(FLOW)

・国内の標準的な配合であるM1 の場合、先行モルタルとしての用途にはフロー値(流動性)に問題がある。

・スリック・パワーモルタルとM2、M3 配合で同じ流動性を確保。

圧縮強度

・スリック・パワーモルタルはM2 と比較して同等レベル以上の圧縮強度を発現する。

・M1 はスリック・パワーモルタルよりも高い圧縮強度を発現するが、低流動性で使い勝手に問題がある。

物性比較試験 スリック・パワーモルタルとドライモルタル

フロー(FLOW)

・国内の標準的な配合であるDM15% の場合、先行モルタルとしての用途にはフロー値(流動性)に問題がある。

・先行モルタルの使用用途として17.5%で流動性を確保。

圧縮強度

・DM15% はスリック・パワーモルタルと同等レベルの強度を発現するが、低流動性で使い勝手に問題がある。

・スリック・パワーモルタルはDM17.5% と比較して同等レベル以上の圧縮強度を発現する。


【使用目安】

 ブーム打設

ホッパー投入 曲り管、T字管投入
4t以下
スクイーズブーム
ピストン式
ブーム
ピストン式
ブーム
パワーモルタル
1~2袋
28m迄 
パワーモルタル
3~4袋
4t~8t
地上高
28m迄

パワー
モルタル

2~3袋

10t
地上高
36m迄

パワー
モルタル

3~4袋

左記以外の地上高36m以上
の大型
ポンプ車

パワー
モルタル
5袋

36m迄 
パワーモルタル
4~5袋
37m以上
パワーモルタル
5~6袋

※ホッパー投入時の注意事項(注1)

吸わせ方手順に則り確実にパワーモルタルを先行して吸い込んで頂く事が重要になります。吸わせ方手順に慣れるまでは、1 袋程度多めの使用をお勧めします。

配管打設の注意事項(注2)

配管内の汚れ具合により、管内付着のむらが考えられますので1 袋程度多めに使用をお勧めします。

※上記袋数表は、2023.4現在の目安であり、変更になる可能性があります。

※ブーム形状及び圧送速度で異なります。

配管打設

①ブームの使用・未使用の確認 □ 未使用 □ 使用

使用の時 (  )袋① 

  ①上記ブーム打設の表を参照のこと

配管距離

② ブーム先のドッキングホース(  )m+テーパー管(鉄管)(  )m+鉄管(  )m+ドッキングホース(  )m+先端ホース(  )m

= 総延長距離(   )m (※注3)

※(ブーム先端のドッキングホースも含めて計算してください)

 パワーモルタル:1袋当り …30m~55m 

 圧送速度(最重要)・ポンプ車装備・コンクリート配合・

 打設内容により異なります。

※水平配管距離換算(鉄管)

【使用数量=総延長距離÷1袋当りの圧送距離で

        袋数を算出。】→使用袋数(  )袋

+=使用袋数   )袋+

(注1)(注2)を考慮して

         総使用袋数 (   )袋

※(注3)ゴム製配管(ドッキング)通常3mは、負荷が鉄製配管の3倍かかります。よって、配管距離計算時、ドッキング1本使用につき、3×3=9mの鉄製配管m数で計算してください。

② 希釈水量及び作成手順

②-1 スリックパワーモルタル1袋に対し水5.0ℓ 

②-2 スリックパワーモルタル120kgに対し希釈量で練り混ぜダマが無くなれば作成完了

③ 先行水不要、先行水使用

    ③-1 先行水不要の場合は、ポンプ車ホッパー及び配管内に水がない状態を確認

③-2 先行水使用の場合は、スリックパワーモルタル1袋に対して先行水700mℓ~800mℓ

それにより、従来工法先行モルタル(生コン工場出荷)と同じ圧送速度が可能

④ 投入方法及び吸わせ方手順 <先行水不要・先行水使用共通>

④-1 T字管・曲がり管投入 の場合

① 正転でS管の切換えを10秒秒以上にセットする。

 ② S管が切換わり、10秒セット時なら9秒、11秒セット時なら10秒、12秒セット時なら11秒で停止(ピストンパッキンがS管寄りの停止状態)

③ S管の右側から生コンをゆっくり投入し、生コンがS管を乗り越えて左側の下方まで来た時、生コンの投入をストップする。ウェアプレート、ウェアリングが消耗し、交換直前の場合、T字管及び曲がり管よりパワモル及び先行水を投入しても、ウェアプレート、ウェアリングの間からスリックパワーモルタル(パワモル)及び先行水がホッパー内に流れ出る恐れのある場合、ウェアプレート、ウェアリングが隠れる位まで生コンをホッパー内に投入していればパワモル及び先行水を投入しても漏れてこない。

④ パワモル及び先行水をT字管及び曲り管より投入。パワモル及び先行水が入りづらくなると逆転を引く。(リモコンの逆転ボタンを、指で “チョンチョン”で、約1秒位)

ピストンパッキンがS管寄りに停止しているので8回~10回までは逆転が可能。S管の切換わり(逆転の引き過ぎ)に注意。 投入後は正転はしない。

④-2 ホッパー投入 の場合

ホッパーにスリックパワーモルタルを投入、正転にて送る。ピストン式の構造上スリックパワーモルタルが少量残ります。ホッパー内に生コンをゆっくり投入することで生コンに押し出される様にスリックパワーモルタルがシリンダー方向にゆっくり移動していきます。生コンがシリンダー内に入る直前にS管を切り替えます。

⑤ 圧送速度 重要■

◆先行水不要の場合◆

・ピストン式

極東・日工・石川島(三菱・新潟鐵工):S管切替10秒以上、エンジン回転数スロー、吐出量最下限

プツマイスター:S管切替12秒以上、エンジン回転数スロー、吐出量 最下限

PLS基盤等エンジン回転数が落とせない場合は、初期通し作業時のみミッションを1速落とす。

S管の切替10秒以上が出来ない機種は10秒圧送して3秒停止を繰り返し初期通し圧送を行う。

(生コンの先行を予防する効果があります)※アキュームレーター(蓄圧機)が装備されてないポンプ車は、出来る限りブームは水平の状態で圧送開始、途中で停止約3秒ほどしてまた圧送開始を数回行うのが良い。

・スクイーズ式

ローラーの回転 半周6秒 1週12秒の速度。エンジン回転数スロー

◆先行水使用の場合◆

◇上記超スロー圧送が出来ない機種や場合 先行水使用により従来先行モルタルの圧送速度

にて使用可◇

【 ホッパー投入時の先行水の入れ方 】

ホッパーにスリックパワーモルタルと先行水を別々に投入する。

【 T字管・曲がり管投入時の先行水の入れ方 】

T字管又は曲がり管投入口より、スリックパワーモルタルと先行水を別々に投入する

⑥ 地区別従来先行モルタル(生コン工場出荷)初期通し圧送速度の例 

(関西地区)  

極東ピストン式、スクイズ式共にバルブ最大に開いた状態でエンジン回転数をアイドリング

状態

(東海地区)

(関東地区)

⑦ 先行水を使用した場合の先端コンクリートの圧縮強度試験結果

             ※試験コンクリート30-18-20 高性能

先行材と生コンが

混ざった部分の吐出量

圧縮強度

筒先から30ℓ 地点

34.0N/mm²

筒先から60ℓ 地点

34.2N/mm²

筒先から90ℓ 地点

34.6 N/mm²

筒先から140ℓ 地点

37.1 N/mm²

筒先から190ℓ 地点

39.4 N/mm²

筒先から240ℓ 地点

40.5 N/mm²

【コスト比較】

先行モルタルのコストを削減できます。

  • 従来はモルタルを現場に搬入搬出する為にコンクリートミキサー車を必要とし、モルタル代、ミキサー車代、機械代がかかっていましたが、小型材料(スリックパワーモルタル)を使用することにより、常備や持ち運びが容易な為、コンクリートミキサー車が不要になります。(コンクリートミキサー車不要により、圧送開始時間の短縮も可能です)
  • モルタルは0.5m3~2.5m3必要ですが、スリックパワーモルタルは配管(圧送)距離に応じて使用個数を決める為、無駄なく適正量(少量)で圧送が可能です。(コスト削減、廃棄量の削減が可能)

初期打設当たり コスト比較(NETIS)

《スリックパワーモルタル》 

・コンクリートポンプ車(26m、4段M型屈折式ブーム、8t車級、ピストン式)による生コンクリート打設前におけるスリック・パワーモルタルの先送り
・スリック・パワーモルタル×3袋 (60kg、練り混ぜ後0.047m3)
・余剰スリック・パワーモルタル(0.02m3程度)を現場内で硬化させ、30cm以下に破砕、2tダンプで運搬、処分※1袋を使用した場合(8トンブーム打設)

・材料費スリックパワーモルタル 3袋・・・・・・・・・・・・・・単価2,600×3袋=7,800円(自社歩掛)

・産業廃棄処分費  Co塊0.02m3(廃棄分)一式・・・・・・・・・・200円(自社見積)

・労務費(パワモル作成・投入等、Co塊現場内小割、運搬)・・・・・364円(自社歩掛)

 上記合計 8,364円/打設

《モルタル》※大阪広域生コンクリート協同組合 2023年4月1日(改訂版)価格表を参照

1.3モルタル 0.5m3・・・・・・・・・・・15,600円

空積料金・・・・・・・・・・・・・・・・・5,000円

汚水処理費・・・・・・・・・・・・・・・・660円

廃棄処分費・・・・・・・・・・・・・・・・10,011円

施工歩掛(4人工必要)・・・・・・・・・・・6,016円

上記合計 37,287円 初期打設当たりのコスト77.6%削減

簡単

【作成方法】

今までにない!驚きの練り混ぜ易さ!ぜひ体感!

 

①ペール缶にパワモル1袋につき水5.0ℓ目盛りまで入れる     

②パワモル1袋投入。

③スコップを突き立て手首を左右に回転するだけでOK。        ④作成完了       
(混ぜる道具は何を使っても、例えば現場にある桟木でも可)


【その他】

用途:補修材、接合材、目地等にも使用可能


【荷姿】

カタログ Slick_Power-MORTAR

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